今回はそろそろコロナ後の海外旅行を検討中の方もいるのではないかと思い、ANAの最も新しいビジネスクラス『THE Room (ザ ルーム)』についてご紹介したいと思います。2019年8月に後ろ向き座席に搭乗した際の内容です。私が座っている姿も紹介していますのでいかに最高な座席なのかをよりわかっていただけるのかと思います。
この最新ビジネスクラス『THE Room (ザ ルーム)』は2019年8月2日に羽田⇔ロンドン線でデビューしており、デビュー当初は同路線を2日に1回の頻度で飛んでいました。私はタイミングよくその2日に1回の運航だった期間に早々と乗ることができたのです。まぁ実は2019年7月11日にプレス発表があった時に乗りたい気持ちが強くなりすぎたのでフランクフルトからの帰り便をロンドンからに振り替えたのです。(笑)
さらに話はあり、本当はTHE RoomではなくTHE Suite(ファーストクラス)を予約できていたのですが、シート刷新の一番の目玉はビジネスクラスだと思ったのでダウングレードしたのです。ダウングレードとか初めてしました。(笑)
今回は動画も多く載せています。重たいかもしれませんがあらかじめご容赦ください(自動再生にはしてませんので見たいものだけ再生してください)。
- アメリカもしくはヨーロッパへの旅行を検討中の方
- THE Roomに乗りたい方
- THE Roomの後ろ向き席の乗り心地が気になる方
- THE Roomの座席などの動画を見たい方
- ANA陸マイラーの方
- ビジネスクラスとはどんな世界なのか知りたい方
- ANAビジネスクラスの食事を知りたい方
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では、THE Room搭乗記スタートです。最後までご覧いただけると嬉しです。
機内 / Airplane
シート / Seat
\ 今回乗った座席は? /
THE Room [ ] (後ろ向き座席)
座席番号 / 7K
後ろ向き座席ってなに?って思うのが普通だと思いますので、まずはほんの少しだけTHE Roomについて知っていただきたいと思います。シートマップをご覧ください。

<1. シートマップ ※ANA HPより>
シートマップの黒丸●が座席の座る位置です。つまり、偶数列が進行方向前向き、奇数列が後ろ向きになっているのです。
私が座った席は「7K」でしたので進行方向後ろ向きの座席です。
後ろ向きに乗ったことがなかったこと、前向き座席でのこれまでの不満もあり、後ろ向きだと知ったうえで、この座席を選択しました。後ほど乗り心地等を説明をしたいと思います。
ちなみにご覧の通り、5列目から20列目までビジネスクラスがあって、合計64席あります。
さてさて、前置きはこれくらいにして早速写真と動画で座席をご紹介します。
- フルフラットで横幅が広い!(動画あり)
- シートモニターが大きくて4K対応で綺麗!
- 扉がある!(動画あり)
- 窓のシェードが電動!(動画あり)

え、これは飛行機の座席なの?というのが初めて見た時の私の感想です。横幅がとにかく広い。枕も2つ最初からセットされています。これまでのANAは青を基調としたシートでしたが、THE Roomでは落ち着いたデザインとなっています。これは総合監修をした隈研吾さんの思いが反映されているのではないかと思います。
ちなみに、「プライバシーの向上」「日本らしさ」を重視したデザインになっているようです。プライバシーの向上はめちゃくちゃわかる!

画面側にはテーブルと収納スペース(画面右側)があります。このテーブルとかは1つ前のビジネスクラス「スタッガードシート(ANA BUSINESS STAGGERED)」を思い出させる感じがします。

シートがずらーっと並んでいるのは圧巻です。横の人が気になるのでは?と思う方もいると思いますが、7列目以降は少しだけ横の座席とずれているので隣の人の存在は意外と気になりません。
参考までにスタッガードシートも2枚載せておきます。


THE Roomはスタッガードシートの進化系の座席なんでしょうね。きっと。テーブルの下は人の足を収納する場所になっていることが同じです。(いや、きっと他にも同じところある)
シート設備 / Seat facilities
シートモニターなど / Seat monitor etc.

シートモニターは24インチで4K対応!4Kの意味ある?って思いましたが、綺麗でした。スタッガードシートは17インチ4K未対応なので大進化ですね!

コントローラーにもカラー画面があります。これは正直使いにくいので全然使いませんでした。ボタンは直感的に操作しても思った通りに動いたので快適でした(^^)

おじさんの鞄。そこじゃないですね。ご覧の通り足を入れる部分は奥に行くにつれて狭いです。JALのスカイスイート3と同じようなすぼみ方をしています。

元写真紛失のため自分のインスタから(笑)テーブルはモニター下に折りたたまれた状態で収納されています。
テーブルを引き出す動画があったのでもしよければご覧ください。(飛行機の音も聞けるから飛行機好きは少し気分上がるかも)
食事ではこのテーブルを利用します。十分な大きさがあり、パソコンでの作業も快適です。
電源類もシートモニター横の収納下にあるで便利です(^^)
<5. シートモニターとテーブル>の写真をご覧いただくとシートモニター横の収納がわかると思いますが、下部に線が入っていると思います。実はこの部分だけ上に開くことができて、ここに電源、USB、HDMIがあってすごく便利!ただ、開く部分は固定されないのでコードにのしかかることになり、断線しないか心配になります。※HDMIポートは現在(2021年6月)利用できないようです。
シートをフルフラットにした状態でテーブルを使うと座敷みたいな感じになるのでそれはそれでいい感じです(^^)
※ちょっと余談
機内エンターテイメントシステムを自分のBluetoothイヤホンで聞きたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。その方法を下記の記事にまとめています。おすすめノイズキャンセリングイヤホンも紹介してますのでもしよければご覧ください。
今回は滅多に書かないOjisanのおすすめアイテム紹介です! 今回のテーマは「フライトを快適にするアイテム」。追記するかもしれませんが、とりあえず2つご紹介します。 いいなって思ったらぜひ試してみて下さいね~! <ご紹介す[…]
扉 / Door
このシート、扉付きです。THE Roomという名前、部屋。扉を閉めると文字通り部屋のようになります。写真の後に扉の動画も載せてます。

扉を閉めた状態でも少しだけ隙間が残ります。扉を閉めるときはボタンで自動なのですが、開けるときは手動なのです。だから隙間があります。扉を片手で開けようと思うと男性の私でも少し力が必要という印象を持ちました。
この先に2種類の扉を開ける動画と閉める動画が3つありますので興味ない方はスキップしてください。
ボタンでスッと扉が下から出てきます。
閉めるときは手動。片手だと最後のほう手がぷるぷる。
こちらは扉を開けるときは終始手がぷるぷる(笑)両手で開けるほうが無難です。
<4. 7Kから後ろ方向>の写真で隣の人が気になるのではないかと思ったが、気にならなかったといいましたがこちらの動画でお分かりいただけるかと思います。
この動画の通り、座席横の扉を閉めてれば本当に全然隣の人は気になりません。。あ、でも開けていたら少し気になりますので座席横の扉は基本的に閉じたままにしていました。(笑)
フルフラット / Full flat
最近の中長距離路線のビジネスクラスではフルフラットシートが当然となっていますが、THE Roomももちろんフルフラットです。1枚が写真、1つがフルフラットにする際の動画です。

冒頭で枕が二つあると言いました。これを見たら二つあってよかった!!って思いませんか?枕を二つ横に並べられる幅の広さって・・・!画期的としか言いようがありません。シーツはシートベルトを通す穴があったりと配慮されています。
ボタン一つでフルフラットに!ちょっと時間かかりますけど、この後の快適性を考えると我慢できます。一方で通路に体を出した状態でこれをやることになるので他の乗客への配慮は必要です。
次に実際の快適性がわかりそうな画像を2枚ご紹介します。ちょっとまたここで元画像紛失のためインスタから(笑)

行儀悪いと思わないでください。広いことをアピールしたくてわざと足を広げてます。足をこんな感じで広げられるってすごい。ANAスタッガードシートやJALビジネスクラスでは絶対にできないです。

扉を閉じて寝ころんだ時のイメージが付きやすいように写真を撮りました。シートが高いので通路を歩く人の視線も気になりません。つまりかなりプライベート空間を感じることができます。
一つだけ困った点がありました。それはフルフラット状態にしたときにスリッパや靴を簡単に取り出すことができないことです。トイレなどに行く際にすぐに移動できるように通路側にスリッパだけでも置いておきたいところですが、置いてしまうと通路にはみ出してしまうので邪魔になってしまって気が引けます。ここは改善していただきたいと思いました。幅が広いことはメリットのほうが大きいですが、意外な落とし穴もあるものですね。
窓シェード / Shade
窓のシェードが電動になっていて特徴的でした。B787などは電子シェードで窓の色自体が変わって光を遮りますが、B777の場合は物理的にシェードで光を遮ります。このシェードが電動だったので動画でご紹介します。
ボタンを押すとカーテンのようにシェードが出てきます!これ、なんか嬉しい。B787の電子シェードより私はかなり好みです。
ファーストクラスとビジネスクラスのみがこの電動シェード仕様になっています。
シートガイド / Seat guide
シートガイドの写真も撮っておいたので4枚載せておきます。興味ない方はスキップでOK(^^)




シートガイドから載せきれていない機能をご理解いただければと思います。
ちょっと休憩 / chotto ojisan
長くなりました。ちょっと休憩がてらおじさんを見てみましょう。(いらん)

おじさん、寛いでます。
Twitterでも同じ写真を上げましたが、幅が広いことがわかっていただけますでしょうか。(おじさんの幅ではない)
本当に快適でした。
イヤホンジャックはテーブル側でなく、窓側(ヘッドホン下部赤いコード)にあり、配慮されていてよかったです。
そろそろBluetooth対応の機内エンターテイメントシステムが出てくるのでしょうか(出てきてほしい)。
シート選びについて / Seat selection
後ろ向き座席の感想 / Impressions of the rear-facing seat
冒頭で「後ろ向きに乗ったことがなかったこと、前向き座席でのこれまでの不満もあり、後ろ向きだと知ったうえで、この座席を選択しました。」と書きましたが、これについて説明したいと思います。
私が前向きシートがあまり好きではないのは「水平飛行中にフルフラットにしたときに頭が下に下がる」からです。このため、私の場合はフルフラットの座席でも前向きシートの場合は完全にフルフラットにすることはなく、常にやや起き上がった状態にして寝るようにしています。(当然飛行機のシートは水平飛行でも傾いていることを前提に設計はされています。)
一方で後ろ向きシートの場合、フルフラットにしても頭が上にくることになり、快適なのではないかと考えていました。今回、THE Roomの後ろ向きシートに乗ってみて、その考えが的中。後ろ向きシートのほうが私にとっては快適でした!個人の意見なので人によると思いますけどね。
当然後ろ向きシートだからこその違和感もありました。それは離陸時と着陸時。やっぱりこれは違和感です。ただし、長距離路線における離着陸時間は全体のうちの微々たるものでしかありませんので影響は最小限化と私は思っています。
窓側席が好きな方へ / For who like window seats
窓側を選ぶときは7列目は窓が1つしかないので他の座席のほうが良いと思います。また、後ろ向きの座席のほうがより窓に近いので外を見たい方は後ろ向きが良いと思います。
2人で搭乗される方へ / For who board with someone
今回私は一人での搭乗でしたので窓側席を選びましたが、2人で乗られるのであれば、中央の「EとF」もしくは「DとG」を選択することをお勧めします。間の壁を開けることができて、会話とかを問題なくすることができて快適ですし、食事も一緒に食べることができます(^^)
詳しくはANAホームページをご覧ください。ANAのHPのコチラにあるTHE Roomの動画もめちゃくちゃ魅力的に表現されてますのでよければご覧ください。
以上がシートに関するご紹介でした。乗るイメージ付きましたでしょうか?
アメニティ / Amenities
ちょこっとだけアメニティを紹介します。なぜちょこっとだけかというとTHE Roomじゃなくても長距離路線なら同じものをもらえるからです。


有名なイギリスのスーツケースブランド「グローブ・トロッター」。ANAではグローブトロッターのオリジナルポーチをアメニティでもらうことができます!これは結構嬉しいものですね。日本”発”と”着”で形状が異なります。色は4色ありますが選べないです。※定期的にアメニティは刷新されますのでご注意ください。
中身はSHIROのフェイスミストやリップバームなどが入っています。こちらも詳しくはANAホームページをご覧ください。
私はこのポーチをコード類の持ち運び用ケースとして使ったりしています。
機内食 / Meal
飛行機の楽しみの一つ、機内食。ANAの長距離路線ビジネスクラスの機内食を見てみましょう!これもTHE Roomだからという内容ではないので簡単に写真メインでいきますよっ!(残念ながらメニューがないからなにかわからない。)
1食目 / First meal




アペタイザーはなんかもう少しどうにかならんのかなという感じです。お酒もたくさんの種類を飲むことができますが、旅行の帰りということもあり疲れていたのでたぶん何も飲まなかったんだと思います。写真がない。(笑)
2食目 / Second meal


2食目は和食を選択。この時はウナギ茶漬けがあったので予め頼んでおいて取っておいていただきました。こういうときにステータスの恩恵を感じます。※現在(2021年6月)はウナギ茶漬けはありません。
その他のお役立ち情報 / Other useful information
THE Room対象便の探し方 / How to find THE Room
簡単にTHE Room対象便の確認方法の一例をご紹介します。

ANAホームページから路線検索をした際に画像の赤く囲った部分に「THE Room」と記載されていれば対象便です。
コロナ禍のため急な機材変更などもあります。こればかりは運ですね。。早くコロナが日本だけでなく世界で落ち着くことを願うばかりです。
最後に / Comments
航空会社 | 全日本空輸 (ANA) |
搭乗年月 | 2019年8月 |
便名 | NH212 |
搭乗区間 | ロンドンヒースロー空港(LHR) ⇒ 羽田空港 (HND) |
搭乗クラス | ビジネスクラス (THE Room) |
機番 | JA795A |
予約方法 | ANAホームページで予約(韓国発券) |
予約ルート | 往路:①GMP→HND、②HND→FRA 復路:③LHR→HND(今回の記事)、④HND→GMP |
予約金額 | 約43万円 |
今回はANA国際線ビジネスクラス(THE Room)の搭乗記でした。いかがでしたでしょうか。
コロナで予約していたのに乗れなかった方、たくさんいるのではないでしょうか。私もそのうちの一人です。THE Roomを経験したので次回はファーストクラス(THE Suite)にも挑戦したいと思います。※主な運航路線は「ロンドン」「フランクフルト」「ニューヨーク」です。
ビジネスクラスもファーストクラスもそんなん簡単に乗れないと思っている方が多いと思います。そんなことはありません。私はここで紹介しませんが、陸マイラーになってマイルを貯めれば1年でビジネスクラスやファーストクラスにほとんど無料で乗ることが可能です。インターネットで「マイル ポイ活」などで検索してみてください。きっと興味深い内容がヒットします。
(私もそのうちポイ活の紹介をします。)
私は気が向いたときにポイ活をしています。最近全然してないですが・・・。貯めたマイルをANAスカイコインに交換し、今回のフライトの費用の足しにしました。約43万円と高額ではありますが、この方法で現金使用を抑えることができます。また、そもそもマイルで予約するということもできます(ただし予約がなかなか取れない)。ご自身にとって最も良い方法で予約したいですね。私は普通になにも気にすることなく現金で支払えるようになりたいです。(笑)

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