今回はコロナ禍になって国内線に投入されることになった機材で、ANAプレミアムクラスの中でも一番人気がある座席の搭乗レビューと基本情報ご紹介です。
機材はボーイング787-8(B787-8)で、ANAホームページ上の機種・シートマップでは「ボーイング787-8(国際線仕様)」と表示されており、予約画面では「78M」と表示されています。
この記事は78Mの基本情報を紹介し、その後に実際に搭乗した際の写真などで78Mプレミアムクラスをご紹介します。
78M以外にも【78P】【78G】の搭乗記も公開しています。参考にしてください。
今回は2021年12月9日から運航を開始したANA国内線787-9の最新座席仕様「78G」の搭乗記です。私が搭乗したのは12月後半で、比較的早い段階です。座席はプレミアムクラスですが、普通席も見学させていただくことができたので後半でご紹介[…]
今回はANAプレミアムクラスの中でも最もスタンダードな座席を搭載している、ボーイング787-8(B787-8)のプレミアムクラス搭乗レビューです。 機材はボーイング787-8(B787-8)で、ANAホームページ上の機種・シートマッ[…]
- 78Mってそもそもどのようなもの?を詳しく解説
- 78Mのプレミアムクラスの座席を詳しく紹介
- プレミアムクラスの食事
これまで宿泊記を書いてきましたが、コロナ禍ということもあり、人目が気にならないか?人に堂々と言えるのか?と問われると、自信をもってYESとは言えないなと感じています。 旅行好きの皆さんも同じように感じている方も多いのではないでしょう[…]
では、早速ご紹介していきます。
基本情報 / Basic information
78Mとは? / What is 78M ?
まずは「78M」ってなに?というところから始めたいと思います。
78Mとは「機種と座席仕様」を表し、ANAが設定した機材を識別するための記号です。
「ボーイング787-8型機の240席仕様の機材をANAでは78Mと表現」しています。
じゃあそれはどこで見たらわかるのか?という疑問を解決したいと思います。
下の画像はある日の羽田→那覇の国内線予約検索画面です。赤枠をご覧ください。
ご覧いただいてわかるように便名の下に先ほど説明した記号が記載されていますので、ここで機材が何かを知ることができます。
私は航空券を予約する際で、時刻に余裕がある際は機材から便を選んだりして少しでも快適に移動できるようにしています。(できるだけ大型機を選ぶ、プレミアムクラスの座席が良いものを選ぶ、など)
78Mのシートマップ / 78M Seat map
78Mのシートマップからプレミアムクラスについて確認したいと思います。
座席の違いからもうお分かりだと思いますが、78Mの場合、1~7列目の合計42席がプレミアムクラスです。
78Mの総座席数は240席のためプレミアムクラスの割合が他の機材に比べてかなり高い仕様となっています。
78Pの座席についても他の記事で紹介していますが、78Pの場合、プレミアムクラスの座席数はたった12席で、2列目までのみです。すごい差がありますよね。
座席数が多いため、羽田⇔伊丹などの超短距離路線のCAさんの激務っぷりは乗っていても感じます。
載せたシートマップはANAホームページにありますので気になる方はご覧ください。
78Mの座席 / Seat of 78M
78Mの座席は国際線でビジネスクラスとして利用されているとても快適な「ANAビジネスクレードル」シートです。
ビジネスクラスとして衝撃的な快適度を誇る「The Room(ザ ルーム)」やANAビジネスクラスの長距離路線の主流として利用されている「ANAビジネススタッガード」に比べると「ANAビジネスクレードル」はフルフラットにならないなど劣る部分もありますが、国内線という限られた時間のフライトであると考えると十分です。
余談ではありますが、JALもANAと同様に国際線機材を国内線に投入しており、JALの場合はビジネスクラス座席(スカイスイート3)をクラスJとして販売しているのでより手頃にビジネスクラス体験をすることができます。
今回はJAL国際線『SKY SUITE Ⅲ(スカイスイート3)』のビジネスクラスをご紹介したいと思います。SKY SUITE Ⅲのビジネスクラスは現在国内線クラスJシートとしても運航されています。クラスJは普通席に+1,000円と手頃。座[…]
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余談はこれくらいにして、78Mの座席紹介に戻りたいと思います。搭乗時の実際の写真は後ほどご紹介しますので、まずは公式ホームページの写真でご紹介したいと思います。
ANAビジネスクレードルは国際線で運用される場合、短・中距離路線(日本⇔韓国・中国など)で利用されています。
座席はフルフラットにはならず、寝るというよりも休憩するために最適な作りとなっています。
もちろん国内線プレミアムクラスの座席としてはリクライニングの深さは最も深いです。そこはさすがは国際線ビジネスクラスのシートです。(78Pの搭乗レビューでご紹介した通り、一部の78Pにはクレードル座席が設置されており、78Mと同様のシートです。)
以下に示している表は787-8のうち国際線機材でクレードル仕様になっている全16機です。(注意:いつ変更になるかわかりません。)ちなみに2021年6月時点でANAは787-8を36機保有しています。
No. | 機体番号 |
---|---|
1 | JA801A |
2 | JA802A |
3 | JA803A |
4 | JA804A |
5 | JA807A |
6 | JA808A |
7 | JA815A |
8 | JA829A |
9 | JA831A |
10 | JA832A |
11 | JA834A |
12 | JA835A |
13 | JA838A |
14 | JA840A |
15 | JA874A |
16 | JA878A |
<78M全機材一覧 ※Ojisan調べ>
だいぶマニアックな内容になってしまいました。せっかくなので機体番号に興味を持った方向けに気になる機体がどこを飛んでいるのかを把握することができるアプリを紹介したいと思います。
それは「Flightradar24」(Android・iPhone)というアプリです。暇つぶしや、自分が乗っている飛行機がどこを飛んでいるのか把握することもできるので結構楽しいですよ。
私は自分が乗っている飛行機がどこをどのルートで飛んでいるのかを把握し、何時頃にゲートに到着するのかを考えています。それによって乗り継ぐ電車の時刻の候補を考えたりしてます。(笑)
今後78Mの国内線運用は減る方向のようですので国内線でビジネスクラスを体験したい方は早めに計画されることをお勧めします。
78M搭乗レビュー / 78M Boarding Review
ではここから私が実際に乗った際のレビューをしていきたいと思います。機材はJA808Aでした。
座った時の感じや、シート機能を紹介できればと思います。
座席 / seat
JA808Aは2012年4月に登録された機体ですが、古さを感じません。国内線プレミアムクラス席に比べると劣化しにくいのかもしれません。シートがしっかりしているのでやはりゆとりがあるなぁと感じます。
国際線機材ということもあり、座席モニターが備わっています。モニター下には収納スペースがあり、スリッパやヘッドホンなどがしまわれています。また、座席間には雑誌を入れるスペースもあります。
ちなみに前の座席の下に荷物を置くことはできません。
シートピッチは余裕があります。さすがは国際線ビジネスクラスで利用されているだけあります。ただし、通路側の人がリクライニングを最も深くすると窓側の人は跨がなければ移動できません。
シートを最大限にリクライニングした時の目線はこのようになります。恐らく皆さんが想像するよりリクライニングします。フットレストは4段階に調節できるのですが、リクライニングを最大にして、フットレストをいい具合に調整するとほぼフルフラットのようにすることができます。ただし足は前の席の下に入ることになり、その位置がそれなりに高い場所になるので窮屈さは否めません。
※これは別のフライトの時の写真です。
座席ひじ置きの片側にシート設備のほとんどが集中しています。シート操作ボタン、収納、コントローラー、電源等があります。
シート操作ボタンは2つ。リクライニングするボタンと戻すボタン。緑のランプが点灯しているのは離着陸のポジションになっていることを示します。ちなみにこのシートボタンを2度連続で押すと自動でリクライニングが進行します。
ひじ置き下にはもう一か所収納があります。この収納はそこそこ大きいです。
背もたれ横にも収納があります。
今回は滅多に書かないOjisanのおすすめアイテム紹介です! 今回のテーマは「フライトを快適にするアイテム」。追記するかもしれませんが、とりあえず2つご紹介します。 いいなって思ったらぜひ試してみて下さいね~! <ご紹介す[…]
食事 / meal
プレミアムクラスでは食事も提供されます。
出発時刻によって提供内容が異なりますが今回は「羽田→那覇」の「昼食」をご紹介します。
羽田→那覇は幹線のため最もグレードが高い食事内容です。メインは温かい状態で提供されるのでよりおいしくいただくことができます。この日のメインは豚バラ生姜煮でした。
なんか残念ながら綺麗な見栄えではないですね・・・
副菜は見た目も綺麗です。
今回はJAL国内線のファーストクラスの搭乗レビューです!機材はA350-900【359】で2021年9月時点でJALのフリートで最新の機種です。 JALホームページ上の機内座席配置の機種一覧には「A350-900(359)[JAL][…]
ドリンク / Drink
ANAでは現在ドリンクメニューを提供していないのでホームページのものを例として載せておきます(2021年5月以降分)。
2021年4月までは幹線ではシャンパンの提供があったのですが、今は全てスパークリングワインになってしまいました。私は違いがわかる人ではないので問題ないですが、ANAのプレミアムクラスでのシャンパン廃止は少し衝撃ではありました。
シャンパンがなくなったとは言え、普通席と比較するとたくさんの選択肢とアルコールがあるのでドリンクだけでも楽しむことができます。
最後に / Comments
航空会社 | 全日本空輸 (ANA) |
便名 | NH471 |
搭乗区間 | 羽田空港(HND)→那覇空港(OKA) |
搭乗クラス | プレミアムクラス |
機番 | JA808A |
予約方法 | ANA公式ホームページ |
運賃 | Super Value 75 (+アップグレード) |
予約金額 | 7,610円 |
アップグレード金額 | 14,000円 |
合計金額 | 21,610円 |
ANAプレミアムクラス【78M】の搭乗レビュー、いかがでしたでしょうか。
コロナ禍で特別に国内線で運用されることになった78Mですが、今後は運用が縮小される予定です。幹線には投入されていることが多いので一度搭乗してみてはいかがでしょうか。
前回は78Pのご紹介、今回は78Mのプレミアムクラスのご紹介でしたので、次回も他の機材のプレミアムクラスもご紹介したいと思います。
また、プレミアムクラスのサービスをまとめた記事も書きたいと思っています。
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